6年生は3月まで練習に来る。まだ試合もあるし中学校に向けて体を鍛えるためにも練習はしておくべきだと考える。
チームは6年生に対し3月分の会費を請求しない。頑張ってサッカーを続けた選手へのサービス提供であり、無料でいいのだ。
「3月分を払わないのに練習に参加してもいいのですか?」
子供が言ってきた。自分の口で話すことが出来ない子が多く親が代弁者ばかりの時代に、俺はなるべく子供と会話し社会を教えることを続けてきた。
成果だ。
そういった話が出来る子には今後生きる力が備わるだろう。いつまでもモジモジしてるわけにはいかないし、マザコンやファザコンから早く脱却しないと[個]として誰からも相手にされなくなる。
選手たちは3月の24日に試合があり、最低でもそれまでは練習を続けるのがチームメンバーへのリスペクトである。
会費は子供たちが直接俺のとこへ持ってくる。
自立に向けた教育を我がチームに入った時から受け続けている。
自分の口で。
自分の意思で。
自分の考え方を。
一人の人間として出来る人になってもらいたい。
6年生たちの真価、3月を見るとよく分かる。
これは俺が見てきた17年間変わらない。
やり抜く人間になるよう、しつこいくらい伝えてきた。後は本人の能力次第か。
同じような話ではあるが中3の子が、
「受験終わってるけど塾に行ってもいいですか?」と。
「高校になっても来るから何曜日が邪魔にならない?」と。
サッカーも塾も俺のスタンスは同じということか。教え方はまるっきり違うけど。
教え子たちへの協力に惜しまない自分であり続ける。
誰が何を言おうとも、俺はブレない。