本屋に腰を下ろす。書物よりも生きた人間から受ける影響の方が大きい。とりわけ本に頼るようなことはないがテレビよりは偽物が少ない。お笑いブームは続いているように映る。テレビをつけるとお笑いタレントが頻繁に出てくる。若い世代がお笑いタレントの一挙手一投足にたあいもなく笑い転げている。平和でノー天気な時代だ。
何かに没頭しまっすぐ進むことが出来ない環境を作っている大人の中で生きている若者に、本気で好きだというものに出会うはずもなく、諦めるの早すぎて知ったかぶりな人間が構築され、自らの経験ではなく本や人の話を我が物のように操る。人は極端に何かをすることによって必ず好きになるという性質を持っている。逆に、極端にやってもない程度では好きという度合いが中途半端に少ない。
サッカーが好きだとか、本当によく聞く。極端にやってない奴の信頼度は上がらない。
