まだ治らない喉、それでも大きな声で指導する。
指導者仲間では、声帯を痛めてまで本気にならなくてもいいじゃないかと話すこともあるわけだが、せめて我がチームの子くらいは自己犠牲に臆することなく誠心誠意向き合っていきたいと思っている。
ただ身体は正直に赤信号を送って来ている。はね除けるほどの力がないのは歳を重ねたせいとしたい。

倒れても誰も助けてはくれない。そう覚悟してる俺は自ら立ち上がってきた。次、三度目に倒れたとしても、また誰の助けもなしに立ち上がることが出来るのか?
俺は運だけで生きてるような気がする。