エリア予選決勝

 素直に認めます。相手の方が強かった。フットサルのエリア予選を1点差で辛くも勝利となり、県大会へと駒を進めた。残り20秒で1点リードし、とてもドラマチックな幕引きとなった。たまたま勝っただけかもしれない。キックインすら完璧には身についてない選手が足を引っ張る形になっていた。一向に流れは悪いまま。練習量は圧倒的に我々の方が多いと思うので、尚更能力の差に憤りを感じた。

 

相手がいいチームだったのだと、帰路のドライブで思い振り返る。

そして戦術、コーチング、全チームの中で一番良かったかどうかを検証するのである。他人と比べて再確認をする。

 

珍しくレフリーもやった。ゴール前でのミスジャッジやノーファールをテクニカルファールにするような糞ジャッジはしてないので、私は合格ラインだ。これも他人と比べて自己評価をする。

 

苦しい試合に勝って、泣きそうになった選手もいたけど、人間味は大事にしたい。大人になればクズみたいな立ち回りをしてしまうサッカー関係者がゴキブリのようにいるわけで。

1-4で負けている、足は蹴られて痛い、ジャッジに偏りがある、そりゃ11歳以下の集まり、泣きたくもなるだろう。

 

私も心では泣きそうだった。感動しやすい心なのだ。駆けつけて来てくれた仲間の目的が私であることに、大袈裟かもしれないが感激していた。試合の勝ち負けで泣くことはない。人の心に打たれて涙が出ることはある。裏切る人間が居るから余計にな。

朝早く会場へ向かってると、2匹のウリボーが目の前を走り去った。あれくらいの突進力が我がチームにも欲しい。