あの頃のように

雨で連日練習が休みとなる。火曜日は体育館があるので、どしゃ降りも関係ないが。
しかし当分サッカーをしていない気分に陥っている。弱虫な気持ちが出るなら、グランドに行きたくないと心が働き、強い意思があるならば自然とグランドへは早く行ってしまうだろう。今日の俺はいつもより3時間前に家を出た。昨日の中止に今日は雨でも練習するぞと。


仕事の方は高校数学に楽しさを思い出している。教室が落ち着くのは前々からではあるが、脳の疲れかたが半端ないのは俺にとって体に良いこと。人が理解出来ない数式を作る喜びはマニアックな人種だった[あの頃]に近づいている。あの頃は一教科ほど教員よりも高い偏差値を持ち、前科がないのがラッキーなくらいのワルであったが、学力優秀者のレッテルで社会の逆モラルをバックボーンに順風満帆な生活をしていた。
[あの頃]の持っていた心は何も変わってはいない。

少年のままで。


雨でもやるつもりの俺の判断は寸前で中止と決めた。天気に逆らって上手く立ち回れるほど神ではない。強行突破を目論むのは今ではないことを冷静に判断しないといけない。勢いは自らが操作できるように。


そうさ、[あの頃のように]だ。